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Vol.242017.07

分析体制を強化しました

アスベスト(石綿)※1 分析に使用するX線回折装置の増設

 “平成29年5月,弊社は,環境分析センター(宮城県多賀城市)にX線回折装置を増設いたしました。これまで以上に,迅速なアスベスト分析が可能となります。
 近年,建築物の老朽化に伴い,既存する建築物の改築等が増加しており,建築物の解体工事が発生する際には,関係法令等に基づき,建材等のアスベスト含有の判断を行う必要があります。含有が確認された場合には,解体作業中に空気中のアスベスト分析が求められます。

 

今回増設したX線回折装置今回増設したX線回折装置


 また,アスベストによる健康被害が注目されております。すでに,アスベスト含有建材に対する封じ込め等の対策がとられた建築物につきましても,健康被害防止のため,室内空気中のアスベストの有無を定期的に確認することをお勧めいたします。 なお,アスベストの施工部位と含有建築材料の種類に関する例を右表に示しておりますので,使用中の建築物等に該当建材がないかを確認する際に,参考にしてください。
建築物の解体等や健康被害防止をお考えの場合には,ぜひ弊社にご相談ください。

IASO R7

※1 アスベストとは石綿(いしわた・せきめん)と呼ばれる天然の鉱物繊維の総称で,熱,摩擦等への耐性が強く変化し難い性質を持っているため,建材等に使用されてきました。しかし,肺がんや中皮腫を発症する発がん性が問題となり,平成18年9月,労働安全衛生法,労働安全衛生法施行令により,アスベストおよびアスベストをその重量の0.1%を超えて含有するすべての物の製造,輸入,譲渡,提供,使用が禁止されております。ただし,平成18年9月1日の時点で使用されている物に関し,使用されている間において規定は適用されません。(引用・加筆:アスベスト全面禁止(監修)厚生労働省・都道府県労働局・労働基準監督署)

※本件に関する問合せ先:環境分析センター TEL.022-799-2600

業務におけるUAV(通称:ドローン)活用の紹介

 UAV(Unmanned Aerial Vehicle:無人航空機(通称「ドローン」))は,ヘリコプターやセスナ等の有人飛行に比べて安価であり,かつ対象物の近くまで接近が可能で,空中で安定しとどまれることが優れているため,空撮や測量等に用いられております。
 また,最近では,空撮や測量以外にも,高架橋のコンクリートにひび割れ等の異常がないかの点検,宅配への運用や災害時における活用に関して試験が行われています。
 このように,多様的な活用が検討されているドローンですが,弊社においては,平成25年から国土交通省様,環境省様や東北電力株式会社様から受注した業務においてドローンを活用しております。
 弊社は10件以上の業務でドローンを空撮等に活用してきています。今回は,その一部を紹介いたします。

空撮・測量

  • 鳥の目線から見た工事箇所の視認性確認(鳥から工事箇所が直接見えるかどうかが保全対策を立案する上で重要になるため)
  • 河川環境の状況確認として,延長35キロメートルに亘る渇水状況の連続的撮影や,環境基図作成に使用するための河川植生や河道環境の現状撮影
  • 湿地における詳細植生図の作成のための撮影
  • 国道の道幅が狭くなっている箇所の現状撮影
  • ダムの眺望景観撮影
  • 除染作業の現況調査のための測量

ドローンを操縦する様子ドローンを操縦する様子


実証試験

  • 海岸崖部の浸蝕状況を把握するために,トータルステーション(地上測量で一般に使用される測量機器)を用いた測量等との測量精度を比較し,ドローンによる空中レーザー測量が使用可能かの検証

    (本試験には中日本航空株式会社様と株式会社コハタ様に協力いただいております。) 

  • 作業前における点検の様子作業前における点検の様子
  • 空中レーザー測量中のドローン空中レーザー測量中のドローン

今後も様々な面でドローンを活用した技術を導入し,お客さまのニーズにお応えできるよう,業務に取り組んでまいります。

※本件に関する問合せ先:
技術部・自然環境グループ TEL.022-263-0619・水域環境グループ TEL.022-263-0625