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Vol.392021.09

国土交通省東北地方整備局から表彰されました

 特に技術力が優秀で創意工夫のあった業務に対して表彰される局長表彰を受賞しました。令和元年から事務所長表彰を2年連続で計4件を受賞しておりましたが、3年連続の受賞となります。

新庄河川事務所管内鳥類生態調査

業務名:新庄河川事務所管内鳥類生態調査
担当者:(管理技術者)木村啓
(担当技術者)田村将剛、運天さつき、江目順一、 星広太、石田裕己

 本業務は、新庄河川事務所管内の砂防・地すべり事業の実施に向けて、猛禽類の生息・繁殖状況を調査し、工事の影響予測や必要な保全措置の検討を実施したものです。
砂防・地すべり事業は人命に直結するため緊急性が高い上、管内は多雪地帯で工事期間が非積雪期に限られるため、スピーディな工事実施が求められます。一方、クマタカ、サシバ等の希少猛禽類が工事個所近傍で繁殖する場合があり、その際には繁殖に対する工事影響の回避・低減に向けた配慮が必要となることがあります。

新庄河川事務所管内鳥類生態調査

調査により特定したサシバの巣の様子(3羽の雛を確認)

配慮を行う上では、猛禽類の営巣場所や繁殖状況の迅速かつ正確な把握が重要ですが、本業務では調査経験を活かした営巣場所特定に繋がる行動に着目した調査、ビデオ撮影や鳴き声録音による繁殖状況の把握等を行いました。その結果、迅速に必要な配慮が検討でき、施工への影響を最小化することができました。
 また、過去20年以上の調査で蓄積されたデータを解析した結果、営巣場所選択に影響を与えうる『巣と工事箇所との位置関係の明確化』や、『気象データからサシバの産卵日等の予測』ができ、今後の配慮を行う際の有益な情報を得ることができました。
 このような「繁殖への配慮」と「スピーディな工事実施」との間のトレードオフ解決に向けた取り組みが、発注者から高い評価を頂いたポイントと考えています。

※本件に関する問い合わせ先:環境調査部 自然第2グループ TEL 022-263-0619

ドローンを用いた各種環境調査を実施しております!

 東京オリンピック2020開会式の夜空を彩ったドローンは見事でしたね。 UAV(無人航空機:通称ドローン)は、測量や保守点検など様々な分野で活躍しています。弊社では,ドローンを用いた各種環境調査の高度化や効率化に取り組んでいます。

大型ドローンを用いた気象観測

 気象庁検定済みの気象観測機器を搭載することにより、人の立入りが困難な場所や高所での風向・風速・気温などを観測することが可能です。

気象観測用大型ドローン

気象観測用大型ドローン

中型ドローンを用いた環境調査の迅速化・高度化

 RTK※システムを搭載した中型ドローンの撮影画像を使用することで、cm単位の高精度で各種環境情報を記録できるようになりました。
①撮影写真をもとに三次元点群データを自動作成し、河川環境CIM(Construction Information Modeling)情報として活用したり、わずかな環境条件の違いがもたらす生態系の多様性を評価したりすることができます。
②環境基盤情報として不可欠な垂直航空写真は、定高度撮影による簡易オルソ化に加え、地形起伏による影響を補正した撮影等も可能になりました。 ③マルチスペクトルカメラによる撮影画像は、目に見えない植物の「活力」を視覚化します。枯れつつある樹木の早期特定や迅速な分布把握等に活用しています。 ※Real Time Kinematicの省略。「相対測位」と呼ばれる測定方法のひとつ。固定局と移動局の2つの受信機で複数の衛星から信号を受信する技術。

撮影画像から作成した三次元点群データ

撮影画像から作成した三次元点群データ

マルチスペクトルカメラによる植生活力の視覚化例

マルチスペクトルカメラによる植生活力の視覚化例

小型ドローンを用いた写真撮影

 搭載したカメラにより、静止画のほか、高画質(FHD)動画の上空からの撮影が可能です。

撮影用小型ドローン

撮影用小型ドローン

※本件に関する問い合わせ先:事業本部 環境調査部 TEL022-263-0617