「 平成23 年度 東北地方整備局 優良業務施行会社・優良工事施工会社 　表彰式 」が平成23年10月5日（水）に「ＫＫＲホテル仙台（蔵王の間）」で執り行われ，弊社は，優良業務施行会社として局長表彰を受賞いたしました。　本賞は，平成22年4月1日から平成23 年7 月31 日に完了した設計・測量・調査・補償等の業務で，技術力が優秀で，創意工夫のあったもの等を国土交通省東北地方整備局が選定し，当該業務の施行会社（法人）を表彰するものです。

　鳥海ダム建設事業に係る希少猛禽類調査で，環境影響評価手続きを念頭に，調査対象種を選定し調査計画の立案を行った。クマタカについては，４ペアの繁殖状況を把握するとともに，２ペアの内部構造調査を実施し，このうち１ペアの行動圏内部構造の変化の有無を検討した。イヌワシおよびサシバについては，最新の生息状況を把握し，更に，サシバについては，統計解析の一手法であるロジスティック回帰分析により生息適地マップを作成した。なお，有識者意見聴取により，調査方針や調査・解析の結果等の妥当性を確認した。

（ 猛禽類とは・・・）
　ワシやタカ，フクロウの総称で，生態系の頂点に位置する生き物です。獲物を捕らえるための鋭い爪，くちばしそして強くて丈夫な脚を持っています。

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　本業務は，三陸縦貫自動車道本吉気仙沼道路改築事業の一環としてアセス後の環境調査を実施したものである。
　猛禽類調査により最新の繁殖状況を把握するとともに，工事規模の段階的調整により動物を慣らしていく方法（コンディショニング）等，環境保全措置の具体的検討を実施した。さらに，オオタカを対象とした人工代替巣による営巣地誘導計画を立案し，その一環として人工代替巣の設置，既存巣への蓋掛け等を実施した。
　また，希少植物オオニガナの移植計画立案および個体移植，移植後モニタリング調査を実施した。調査計画，移植計画及び保全措置については，学識者と協議を行い妥当性を確認した。このほかに，計画路線付近でのゲンジボタル等の水生生物の調査，飲用井戸の水質検査を実施した業務である。

　本業務は，管内の希少猛禽類の生態等調査を行い，適切な砂防事業の推進に資することを目的として実施したものである。
　調査に際しては，「生態調査検討会」の指導助言を得て，繁殖モニタリング・行動モニタリング・生息実態・生息概況の各調査を行い，事業影響等を評価した。重要種であるユビソヤナギの生育分布調査を立谷沢川・赤川上流域において行い，砂防事業等による工事影響を予測評価，保全措置の検討を行った。また，最上川中流域の河道掘削計画に際し，事業予定地周辺にエゾノキヌヤナギ等の重要種の生育・生息情報があったことから，現地調査を実施し影響予測と保全措置の検討を行った業務である。