本業務は,鳴瀬川総合開発事業の環境影響評価の一環として,事業実施区域周辺において猛禽類調査を実施したものである。 現地調査でクマタカ4ペア,サシバ9ペアの生息・繁殖状況と新たにクマタカの巣1巣,サシバの巣4巣を確認した。 現地調査結果を基に,クマタカとサシバの行動圏内部構造,営巣・生息適地,餌動物に着目した山サシバの好適採食地を解析した。 これらの結果を基に,現時点における影響予測及び保全措置の検討を行った。 さらに影響評価に資するため,田川流域のクマタカの繁殖状況,クマタカの餌動物の生息密度の把握を行った。