本業務は，岩手河川国道事務所管内の道路新設や現道拡幅事業の実施に向けて，必要な環境影響評価のとりまとめや環境調査を実施したものです。
道路事業の環境影響評価には，大きく二つの類型があります。一つは新規事業化や都市計画決定プロセスの中で事業影響を事前に予測・評価し，地域住民とのコミュニケーションツールとして活用するもの（環境アセス）で，発電所などの建設前に実施するものと同じです。
もう一つは，事業認定手続きの一環として実施するもの（事業認定アセス）です。事業認定とは，公共事業のために土地を収用する場合にその事業の公共性を認定することで，事業により失われる公益がない又は軽微であることを説明する中で環境影響評価が求められます。事業認定アセスはその目的の特異性や事業途中で実施することから，上記の環境アセスとは異なる独特の文化があり，スピーディーかつ臨機応変に対応することが重要です。
本業務では，異なる道路事業を対象に，新規事業化に向けた環境調査と事業認定アセスを実施しました。前者では環境DNA等の新技術も活用した効率的効果的な調査を提案・実施したこと，後者では事業認定アセスの実務経験を活かして業務体制を強化し，最優先で対応したことがクライアントから高い評価を頂いたポイントと考えています。
【表彰状】
チゴハヤブサというハヤブサの仲間。春に日本に渡ってきて繁殖し秋には南国へ移動します。
