当社では、10月4日・5日の2日間、八木山動物公園フジサキの杜で開催されたイベント「フジサキデー」にブースを出展し、絶滅が危惧された渡り鳥「シジュウカラガン」の復活に関わる取り組みを広くPRしました。同イベントは、子どもたちの自然環境への関心を育むことを目的としており、今年で4回目の参加となります。
シジュウカラガンはかつて仙台市や多賀城市周辺の水田に多数越冬していた渡り鳥です。出展では、絶滅の危機から復活への歴史を地域に伝える「シジュウカラガン復活プロジェクト」を紹介し、来園者に対し、地域の自然環境の価値について理解を深めていただく機会となりました。
ブースでは、当社が開発した最新DX技術「エコロジカル・ランドスケープデザインシステム(Eco-Lan:エコランシステム)」を活用したメタバースを提供し、来園者自身がシジュウカラガンの群れの一員になって湿地で羽を休める様子の観察や、空を飛ぶ疑似体験を通じて鳥の視点から自然環境を体感していただきました。体験者からは「本当に空を飛んでいるようだった」「シジュウカラガンを間近で観察でき感動した」「かわいらしい姿に癒された」といった驚きや感動の声が寄せられました。
また、シジュウカラガンが群れ飛ぶ風景を塗り絵で作るワークショップや、シジュウカラガンの頭を模した帽子をデコレーションする体験もでき、多くの親子連れで賑わいました。イベントには2日間で約6,000人が来園しました。
「シジュウカラガン復活プロジェクト」は2022年度から始まった取り組みで、当社をはじめ日本雁を保護する会・学校法人仙台育英学園が協働して進めています。シジュウカラガンが飛来する風景を未来につなぎ、共に生きる心を育むことを目指し、仙台育英学園の高校生を中心としたシジュウカラガンの勉強会や観察会のほか、呼び戻すための政策提案シンポジウムの開催、地域の方々との交流会など、地域に向けた情報発信活動などにも取り組んでいます。
【イベントの様子】