建材等に含まれるアスベスト(石綿)
平成18年9月1日に労働安全衛生法施行令が改正され、石綿及び石綿をその重量の0.1%を超えて含有するすべての物の製造、輸入、譲渡、提供、使用が禁止されました。 アスベスト(石綿)に関する調査、分析から解体、処理までお気軽にご相談下さい。
建材等に含まれるアスベスト(石綿)

X線回折分析装置
- 定性分析
建材・吹き付け材等にアスベスト(石綿)が含まれているかを位相差/偏光顕微鏡、位相差分散顕微鏡およびX線回折分析装置等により分析します。
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定量分析
定性分析によって、アスベスト(石綿)が含まれていると判定された場合には必要に応じてX線回折分析装置により含有率を調査します。
位相差分散顕微鏡写真
(クロシドライト)
アスベスト(石綿)が吹き付けられた天井
「石綿障害予防規則」では、JIS A 1481「建材製品中のアスベスト含有率測定方法」により分析することが定められています。
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JIS A 1481「建材製品中のアスベスト含有率測定方法」 |
定性分析の方法 |
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JIS A 1481-1 第1部 :
市販バルク材からの試料採取及び定性的判定方法
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JIS A 1481-2 第2部 :
試料採取及びアスベスト含有の有無を判定するための定性分析方法
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定量分析の方法 |
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JIS A 1481-3 第3部 :
アスベスト含有率のX線回折定量分析方法
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JIS A 1481-4 第4部 :
質量法及び顕微鏡法によるアスベストの定量分析方法
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JIS A 1481-4 第5部 :
X線回折法によるアスベストの定量分析方法(第1部の定性的判定
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気中に含まれるアスベスト(石綿)
建材・吹付け材等にアスベスト(石綿)が含まれていた場合、事業者や建築物管理者は、損傷劣化により労働者が“ばく露”しないようにしなければなりません。 アスベスト(石綿)粉じんが室内に飛散していないか弊社が調査を致します。
気中の総繊維数やアスベスト(石綿)の種類別繊維数はJIS K 3850-1「空気中の繊維状粒子測定方法-第1部:光学顕微鏡法及び走査電子顕微鏡法」や「アスベストモニタリングマニュアル」(環境省)等に定められている方法のうち、次の計数方法が可能です。
・位相差顕微鏡法
・位相差・分散顕微鏡法
・位相差/偏光顕微鏡法
・分析走査電子顕微鏡法

位相差/偏光顕微鏡
アスベスト(石綿)の性質
厚生労働省はアスベスト(石綿)を、「繊維状を呈しているアクチノライト、アモサイト、アンソフィライト、クリソタイル、クロシドライト、及びトレモライト」と定義しており、アスベスト(石綿)をその重量の
0.1%を超えて含有する製剤その他のものを規制対象としています。アスベスト(石綿)は、バーナーによる溶断が困難なほど耐熱性に優れ、吸音性・耐腐食性、耐薬品性に富み、安価であり、建材として多く使われてきましたが、肺がん・悪性中皮腫・石綿肺など健康への影響が問題になっています。
規則基準
作業環境評価基準→管理濃度は0.15f/cm3(fはファイバー:本数)
大気汚染防止法施行規則→特定粉じん発生施設の敷地境界線において10f/L
石綿障害予防規則→ばく露防止対策として、石綿の除去、封じ込め、囲い込み等
詳しい内容は、厚生労働省のホームページ
および環境省のホームページへ