仙台牛の安全・安心をサポートしています。
東京電力(株)福島第一原子力発電所の事故により,宮城県内でも牧草や稲ワラから暫定許容値を超える放射性セシウムが検出され,肉牛の出荷制限が課されました。その後,県の方針に基き管理される牛については出荷制限が解除されましたが,県産牛肉の価格は下落し畜産経営者は深刻な影響を被りました。その為,安全で安心出来る牛肉の生産・流通・消費を実現する必要から,仙台中央食肉卸売市場(株)では放射性物質の全頭検査を実施しています。弊社はその測定機関としてお手伝いをしています。
「全頭放射能検査」とは
と畜された牛から検査用試料を作成し,NaI(TI)シンチレーションスペクトロメータを用いて,放射性セシウム基準値
100Bq/kgを確実に下回るものを迅速に判別します。基準値の半分以上の場合,弊社の環境分析センターでゲルマニウム半導体検出器を用いて精密測定を行い,検査結果を確定します。なお,基準値を超過した牛は廃棄されます。
「宮城県産廃用牛等生体放射能検査」とは
宮城県内から出荷される牛で乳用牛及び繁殖牛の役目を終了した牛と牛肉中に残留する放射性物質量 が 100Bq/kg を超える恐れがある牛を対象に行っています。この検査は生体のままスペクトルサーベメ
ータで測定する「牛の肉中放射能物質のと畜前(生体)推定法」で行われています。測定した値が基準値を下回った牛のみがと畜されます。この検査方法は宮城県畜産試験場が全国で初めて確立した検査方法で弊社は放射線測定機関として協力しました。
ところでご存知ですか?「仙台牛」は高品質の証であることを。
「仙台牛」と呼称されるためには格付けが重要です。黒毛和種であり日本食肉格付協会の肉質等級において最高の 5 等級を満たす場合の A5,B5 だけが「仙台牛」とされます。
※本件に関する問合せ先:環境分析センター TEL.022-799-2600
地域貢献
平成26年度 地域協調活動実施状況
18 事業所において 38 件の地域協調活動に,述べ 183 名の従業員が参加しました。 主な活動は,地域清掃や植樹祭への参加,環境教育支援などです。また,雪が多い地域では除雪支援にも参加しています。
今年度も各事業所で様々な活動への参加を予定しています。
広瀬川一斉清掃(本社)より
※本件に関する問合せ先:総務部 TEL.022-263-0607
業務紹介
弊社は 1972 年(昭和 47 年)公害問題が全国各地で発生し大きな社会問題となる中,企業への環境保全に対する社会的要請が一段と高まりをみせたことから,緑化の施工維持管理および環境保全の調査,測定,分析を主たる目的に,東北電力(株)のグループ企業として設立されました。現在,主要 3
事業(測定分析・造園土木工事・環境調査)により業務を展開しております。今回より 3 回に分けて弊社の業務紹介を致します。1 回目は測定分析事業についてです。
測定分析事業:環境の現状を正確に知ることが大切と考え,環境試料や製品の原材料等,あらゆる分野における様々な物質の測定分析を行っています。主な分析・測定項目は以下のとおりです。
・事業所から出る排水・汚泥等分析,騒音・振動・低周波測定
・事業所等の作業環境測定,室内空気環境測定
・建材中や気中のアスベスト調査
・放射線(能)測定(空間放射線量測定・放射性核種分析)
・素材の状態構造解析,RoHS 指令・WEEE 指令(EU) 等
環境分析センター(多賀城市)
※本件に関する問合せ先:環境分析センター TEL.022-799-2600
新規事業「巨木の伐採・剪定」のご紹介
「アーボリスト※1」により,巨木の伐採や剪定(芯止め)を行ないます。重機が使えない狭い場所や斜面でも卓越した技術で対応します。
また,樹木医による樹木診断も併せて行ない,健全な樹木管理をサポート致します。
※1:欧米から導入されたツリークライミング技術を取得した国内のツリークライマー
※本件に関する問合せ先:技術部 土木建築グループ TEL.022-263-0647