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Vol.272018.06

自然との調和や緑を身近に感じる緑化工事

 東北電力(株)新仙台火力発電所殿の構内において,「環境創出・環境共生」をコンセプトに,「いのちの森創出」,「野鳥との共生」,「復興の証し」,「エントランス・アプローチ」の4つのテーマで緑地空間の設計および施工を行いました。
特に,「いのちの森創出」は技術的な特色が2つありましたので,今回紹介させて頂きます。

1.残土の土壌改良と有効活用
 発電所のリプレース工事で発生する残土を土壌改良後,海沿いの盛土材として防波堤と植樹を行う苗床(約2万㎡)に有効活用しました。 残土は砂質土であり保水性が悪いため水に溶け易い化学肥料は適さず,また,栄養素が乏しいことから,植物が育つには適さない土でした。そこで,残土の土壌改良に際し保水性の向上と栄養素の供給を行うために,下水汚泥堆肥を使用しました。これにより,廃棄する下水汚泥を有効活用するという環境配慮を果たすと同時に,肥料の持ちをよくする効果があり,環境共生型の緑地空間を創出することができました。


2.エコロジー緑化※1
 学識者からの意見をいただきながら,盛土した苗床に,近隣の自然林にある樹種,潮風に強い樹種および鳥が好む樹種等の24樹種の高木と低木を約7万本植樹し,この樹木が防潮林として成長していくと同時に,野鳥や昆虫が生命を育むことが出来る環境の創造を目指し,設計・施工を行いました。


 弊社は,緑化工事をとおし自然と調和する環境や,緑を身近に感じられる空間の創出に努めております。緑化工事をお考えの際には,ぜひ弊社にご相談下さい。

※1:ポット苗等を使い,自然の生態的動向を利用しながら時間をかけて目的とする樹林を造成する技術(出典:エコロジー緑化技術マニュアル (一財)日本緑化センター2013)

※本件に関する問合せ先:技術部 土木建築グループ TEL.022-263-0647




解体等を行う際には塗料のアスベスト調査が必要です

 私弊社は,平成29年5月からアスベストの分析体制を強化するために,X線回折装置を増設し,その結果,平成29年度のアスベスト含有分析実績が約4000検体となりました。
 昨今,アスベスト含有分析のご依頼が増加している背景として,平成29年3月に厚生労働省「石綿飛散漏洩防止対策徹底マニュアル」(最新版は平成30年3月) 改訂され,アスベストを含有している仕上塗材についても飛散防止対策が必要となったことが挙げられます。
 新聞等でも報道されておりますが,このマニュアルが改訂されていたことを知らなかったために,解体等を行った事例を2つ紹介いたします。
 事例1:以前に実施したアスベスト調査結果から「アスベストを含む建設資材はない」と判断してしまい,飛散防止対策が不十分なままの解体工事を行ってしまったことから工事中にアスベストが飛散してしまった事例。
 事例2:耐震工事等を行う際に外壁の仕上塗材にアスベストが含有しているのに気付き,アスベストの除去工事が必要となったため予定工期内で工事が終らないという事例。
 この様な事例を未然に防ぐためにも,弊社は,お客さまが建築物の解体・改修等をお考えの際に,今一度アスベスト調査の必要がないかの確認をご提案しております。
 なお,アスベストが含有されている仕上塗材は右表のとおりですので,ご参考にして下さい。


仕上塗材の採取中仕上塗材の採取中
仕上塗材の採取後仕上塗材の採取後

〈石綿飛散漏洩防止対策徹底マニュアルより抜粋〉

表 日本建築仕上材工業会会員会社が過去に販売した石綿含有仕上塗材の概要 

※本件に関する問合せ先:技術部 測定分析グループ TEL.022-263-0652