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Vol.302019.05

樹木診断の実施事例

■ 診断・治療の経緯

 福島県南相馬市内にある地域のシンボルとして愛されているシダレザクラの古木が,近年衰退が顕著になってきたため,ぜひ元気にしてほしいという所有者様からのご依頼を頂きました。これを受けて,弊社の樹木医が 2018年6月に診断し, 2019年2月に治療を行いました。

診断したシダレザクラ

■ 診断結果と治療内容

 今回診断したシダレザクラの生育状況は,枝葉の密度や幹の腐朽菌(いわゆるキノコ)の状況から, 明らかに衰退傾向にありました。幹の空洞部にはモルタル詰めの外科治療の痕(10 年以上前に施されたと予想)があり,この治療は一時的に腐朽菌を抑制する効果はあるものの,腐朽菌を完全に根絶することができません。そのため,樹木医は,わずかに残っていた腐朽菌が徐々に繁殖したこと,また,民家の入り口付近に生育しており根を四方に伸ばすことができない状況が,衰退を進行させる原因と診断しました。

 このことから治療は,樹木の生育を左右する「根」に着目し,土壌環境の改善を図ることを優先し,栄養分を吸収する根の成長を活発にすることで,幹の肥大成長を促すこととしました。具体的には,休眠期の2月に,根が傷付かないよう,エアスコップ(空気圧で土を掘る)で根の周りに細い縦穴を多数あけ,土壌改良材に入れ換える治療を行いました。

■ 樹木医から一言

 地域に根付く樹木を治療する仕事に携われることは,弊社にとっても何よりの喜びです。このシダレザクラが元気になり,これからも地域の皆さまと共に育まれることを切に願うばかりです。 大切な樹木の様子が気になる場合は,ぜひ弊社までお気軽にご相談下さい。

エアスコップで根の周りに縦穴を掘り,土壌改良材を入れる作業

※本件に関する問合せ先:技術部 土木建築グループ TEL.022-263-0647


塗膜にも PCB(ポリ塩化ビフェニル)が含まれている可能性があります

■ PCB 含有の塗膜(塗料が乾燥硬化したもの)

 耐水性に優れていることから塩化ゴム系塗料は特に橋梁等に塗られておりました。しかし, 1966~1974年頃にかけて製造された塩化ゴム系塗料の一部には,塗膜がひび割れしにくいように可塑剤として塩化ゴム系塗料によく溶け,耐水性のあるPCBが使用されておりました。
 そのため,塗膜に PCB が含有している場合があり,PCB濃度は低濃度のものが多いと考えられております。しかし,一部に高濃度のものも確認されております。

■ 国の取組み

 塗膜に含まれるPCBが高濃度の場合,処分期限の点から早急に対応を進める必要があるため,環境省は平成30年11月に「高濃度ポリ塩化ビフェニル含有塗膜の調査について」を自治体に通知し,調査対象施設についてPCB含有塗膜の実態を調査(東北地方+新潟県は 2021 年 9 月末まで)することとなりました。

■ 調査対象の施設

 調査対象となる施設等は次のとおりです(環境省 第 26 回 PCB 廃棄物適正処理推進に関する検討委員会議資料より抜粋)。

 高濃度PCB廃棄物の処分につきましては期限内(2023年3月31日)に適切な処分を行う必要があります。このため,調査対象施設を早急にご確認することをご提案いたします。

※本件に関する問合せ先:技術部 測定分析グループ TEL.022-263-0652